グアンタナモ閉鎖

オバマ政権が、グアンタナモなどのテロ容疑者収容施設の閉鎖を決定しましたね。

http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009011301000077.html
【ワシントン12日共同】米主要メディアは12日、オバマ次期米大統領が20日の就任直後に、キューバにあるグアンタナモ米海軍基地のテロ容疑者収容施設を閉鎖する大統領令を出す見通しだと伝えた。オバマ氏の顧問によると、就任当日にも大統領令を発表する公算が大きい。

 公正な司法手続きを欠く長期拘留や拷問などの人権侵害で、内外の批判の的となってきた施設の閉鎖をいち早く宣言することで、ブッシュ政権からの「変革」を印象付ける狙いがある。

 ただ、現在250人いる収容者の身柄をどう扱うかなどの問題があるため、実際の閉鎖までには一定の時間がかかりそうだ。オバマ氏はまた、テロ容疑者に対する特定の尋問方法を禁止する大統領令も検討している。

 ブッシュ政権は2001年の中枢同時テロ後、国際テロ組織アルカイダのメンバーらを「敵の戦闘員」としてグアンタナモの施設に移送、中央情報局(CIA)などが尋問を行ってきた。しかし「水責め」などの尋問方法や、裁判権を保障しない拘束が問題化。連邦最高裁違憲判決を下すなど批判が高まり、「テロとの戦い」が残した負の遺産となっている。

テロリストだと疑われたら、裁判もなしに問答無用で監獄にぶちこまれて、弁護士もつけられずに拷問されて自白を強要される、という法治国家としてあるまじき行為をしていたわけです。

ブッシュ政権負の遺産のひとつを清算するわけで、がんばってほしいです。


悪事をしても、自覚して反省をする悪党と、自覚も反省もない悪党では違うわけで、イスラエルシオニストの人も人種差別政策の反省をすればいいんですけどね。そうすれば、イスラエルにも生き残る可能性があるかもしれないですが、無理でしょうかね。

グァンタナモ米軍基地 - Wikipedia
周囲が地雷原で脱走が不可能な上、マスメディアにも実態が見えない海外基地、更にはキューバ国内でもアメリカ国内でもなく軍法のみが適用される治外法権区域ということで、20世紀後半からキューバやハイチの難民を不法入国者として収容した。2001年のアフガニスタン戦争以来、アルカーイダやタリバンなどイスラム過激派のテロリスト容疑者が収容された。

2003年のイラク戦争以来、収容者は増加しており、パキスタン系イギリス人やイラク系カナダ人(両者釈放済み)、イギリス人、オーストラリア人もテロ容疑者または関係者として収容されているが、これらの容疑者はテロリストと見なされれば裁判にかけられる事もなく逮捕・長期拘留されるようであり、“犯罪者”と“捕虜”の処遇を使い分けるアメリ連邦政府の都合で無期限に拘留されるので問題となっていた(捕虜であればジュネーヴ条約を適用する義務があるが犯罪者にその必要はなく、また当地はアメリカではないので合衆国憲法権利章典に定める被疑者の権利も保障されない)。

米軍としては容疑者の処罰より、テロ組織壊滅のための情報収集(自白・密告誘導など)を目的として拘留を行っている。2004年11月、米軍は同基地収容者に対して心理的、時に物理的な強制を加えており、拷問に等しいとする赤十字国際委員会の報告書がリーク、2006年5月にはアムネスティ・インターナショナルからも「世界の人権状況に関する年次報告書」によって、“対テロ戦争を口実にした収容所での人権侵害”の告発がなされた。キューバ政府は同基地の返還を求めており、世界的にも閉鎖を求める声が高まりつつある。

2007年1月、収監され拷問を受けた末に無関係と判明し釈放された、パキスタン系イギリス人青年3人の体験を素材にした映画『グアンタナモ、僕達が見た真実』が公開された。

多方面からの批判を受けたブッシュ政権は2007年に施設閉鎖を検討したことがあるが、移送先の問題などが障害となり断念した。

2008年11月にアメリカ大統領に当選したバラク・オバマは、同施設の閉鎖を支持しており米連邦裁判所は一部の収容者の釈放を命令している。現在の収容者は250人程度であり、国防総省はこのうち約60人は、釈放または他国への移送が可能と判断している。ただ、アルカイダ幹部らをどこに移送するかの問題点は残っている。


松浦彰夫 拝


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