インフルエンザの警戒レベルの意味と対策

豚インフルエンザAMEXインフル)の警戒レベルがフェーズ5になりました。フェーズ5とか言われても、意味が分からなかったので調べてみました。


国立感染症研究所 感染症情報センター



国立感染症研究所 感染症情報センター<インフルエンザパンデミック>

人から人に感染するかどうかで、フェーズが決まるようです。そして、フェーズ4に封じ込めできるかが分かれ目です。

パンデミックワクチンは、遠くない将来に発生するだろうと仮定される新型インフルエンザウイルスに対する獲得免疫を形成するための手段です。まだ発生していない、つまりこの世にないウイルスに対するワクチンですから、パンデミックワクチンは現在ありません。造れないというほうが適切でしょう。そこで、もしヒトーヒト感染する新型インフルエンザの発生が確認されたら、すぐさまそのウイルスを分離し、それをもとに不活化ワクチンを製造することになります。ワクチン接種により不顕性感染免疫獲得者を増やすことを目的としています。

しかし新型インフルエンザが発生してからそれを分離分析し、パンデミックワクチンを製造〜配備するに6ヶ月はかかると言われ、日本の全国民分を確保するには1年半かかると考えられます。また、ワクチンの安全性を考えれば安全性確認試験をする時間も必要です。それを考えれば、パンデミックワクチン成功の可否は、ヒトーヒト感染が確認されてから(新型インフルエンザ発生)から、世界的流行(パンデミック)までの期間をいかに引き延ばすかにかかっているといえます。つまりフェーズ4段階での封じ込めこそが最も重要だということです。

もし初期段階での封じ込めに失敗し急速にパンデミックが起こってしまえば、対策は後手に回ることとなってパンデミックワクチンは最初の大流行には間に合いません。第1波の押さえ込みに失敗した場合には、パンデミックワクチンは第2波を押さえ込むための対策として活用されることになりますが、当然その意義は後退することになります。もし急速にパンデミックが起こってしまったら、その第1波の被害をできるだけ小さくする、つまりその規模をできるだけ小さくすることが、第2波に対するパンデミックワクチンの意義を高めることになります。
http://omohituki.blogspot.com/2009/04/blog-post_2016.html

もうフェーズ4は過ぎました。フェーズ5はワクチン等が間に合うか分からないが時間稼ぎをしている段階で、隔離しきれなくなり人から人の感染が爆発したらフェーズ6のパンデミック期です。
その後、パンデミックの国が増えていって、初期の流行国で(免疫ができて)小康状態になり、(ウイルスが変異して)また流行する、という流れのようです。

封じ込め期に対策をするということですね。

──それでは、新型インフルエンザが発生した場合、感染の拡大を防ぐにはどう対処すればよいのでしょうか?

根路銘 それには4つのステップがあります。1. 感染源を特定して元を絶つこと、2. 感染者を隔離すること、3. ワクチンを作ること、4. 情報を公開してパニックを防ぐことです。

──今回の鳥インフルエンザでも、山口県では早期にニワトリを処分し、搬送禁止にするなどの対応が取られましたね。

根路銘 ええ。これは評価できる対応だったと思います。ただ、科学が発達した21世紀に、感染源の動物を殺せばよいというのは少し情けない。ワクチンや抗インフルエンザ薬など、もっと科学的な対応に力を入れる必要があると思います。
インフルエンザウイルスの恐怖 根路銘 国昭 氏

上記4つが社会的にする対策のようです。

政策担当者でない人は社会的な対策をできないので、個人的な対策をして防衛することになります。

感染予防対策

  • 免疫力の低下は感染しやすい状態を作るため、偏らない十分な栄養や睡眠休息を十分とることが大事である。これは風邪やほかのウイルス感染に関しても非常に効果が高い。
  • 石鹸による手洗いの励行や、手で目や口を触らないこと、手袋やマスクの着用といった物理的な方法でウイルスへの接触や体内への進入を減らす。
    • 飛沫感染防止として医療機関では防塵性の高い使い捨て型のマスクが利用されており、一般にも用いられるが、正しい方法で装着し顔にフィットさせなければ有効な防塵性を発揮できない[6]。
  • 感染の可能性が考えられる場所に長時間いることを避ける必要がある。人ごみや感染者のいる場所を避けるなど。予防にマスクを用いた場合は速やかに処分する。
  • 換気をこまめに行う。空気清浄機などでも良い。部屋の湿度(50〜60パーセント)を保つ。これにより、ウィルスを追い出し飛沫感染の確率を大幅に減らすことが可能である。
  • 予防効果としてのうがいが有効である。
    • ウィルスは口や喉の粘膜に付着してから細胞内に侵入するまで20分位しかかからない[1]ので人ごみから帰ったら即座にしなければうがいの効果は期待できないとする意見がある。
    • 水道水によるうがいは有意に風邪の感染を減少させるという研究結果が発表されている[2]。この研究ではヨード液によるうがいは効果が見られなかった。
  • 感染者が使用した鼻紙やマスクは水分を含ませ密封し、小まめに廃棄や洗濯をする。感染者と同じタオルを使用しない。感染者の触れた物をエチルアルコールや漂白剤などで消毒する。
  • ウイルスは日光や消毒薬に非常に弱いため、衣類に唾液・くしゃみ等が付着したものからの感染は考えにくい[要出典]が、一応こまめに洗濯した方がよい。

対症療法

  • 暖かい場所で安静にして、水分を十分に摂る。空気の乾燥に気をつける。特に体を冷やさないこと、マスクを着用するなどの方法でのどの湿度を保つことが重要である。
  • 外出は避ける。うつす/うつされる機会をなるべく減らすことが大切である。
  • インフルエンザウイルスは熱に弱いので、微熱はあえてとる必要はない。熱が高く苦しい場合などには適宜、解熱剤を使用する。
  • 食事が摂取できないなどの場合は補液が必要となる。

トピックス

  • 解熱に使用できる薬剤は小児ではアセトアミノフェン(商品名:アンヒバやナパ等)に限られる。ジクロフェナクナトリウム(商品名「ボルタレン」等)やメフェナム酸(商品名「ポンタール」等)、アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を15歳未満の小児に使用するとライ症候群の併発を引き起こす可能性が指摘されているため、原則使用が禁止されている。そのため小児のインフルエンザ治療においてはNSAIDsは使用せず、よほど高熱の時のみアセトアミノフェンを少量使用するのが現在では一般的である。市販の総合感冒薬は効果がない。むしろ前述のNSAIDsを含むこともあり避けるべきである。

インフルエンザ - Wikipedia

今は弱毒性なので感染しても生き残る可能性は高いですが、症状が軽いぶん感染拡大しやすいという問題があります。感染数が増えれば、変異の数が増え、強毒性になる確率も上がります。2次流行、3次流行に備えましょう。


松浦彰夫 拝


人気ブログランキングに参加しています。下記リンクのクリックをお願いします。
人気ブログランキングへ