【名作紹介】天元突破グレンラガン 1話前半【魂の系譜】
名作紹介は、アニメやゲームなどのサブカルチャーと言われるものの中から、名作と私が勝手に思うものを紹介するシリーズです。
第1回は「天元突破グレンラガン」2007年4月1日 - 9月30日に放映されたロボットアニメです。はじまり、はじまり〜。
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シモンはジーハ村で横穴を掘り、村を拡張する仕事をしていた。ハンドドリルという器具で、モグラのように穴を掘る。ジーハ村は地下にできた村だ。穴を掘るほど村は大きくなる。このアニメでは人類は地上のことを知らずに暮らしていた。
ある日シモンは、いつものように穴を掘っていると、土の中から小さなドリルを見つける。
「やだ〜、穴掘りシモン。毎日、毎日、土まみれになって何が楽しいんだか。何か変なもの持ってる。きもいよね。臭いしね。気をつけないと、穴掘られるかもよ」
小さなドリルに紐を通して、首からかけようとしたら、女の子達にバカにされてしまう。がっがりしたところに現れたのは・・・
「上を向いて歩け、シモン!」
「あ、カミナ」
「カミナじゃねぇ。アニキって呼べ!」
「俺、兄弟いないから」
「そういうことじゃねぇ。ソウルのブラザー、魂の兄弟ってことじゃねえか!ブスな女が何言おうが気にするな。お前にこれは似合っているぜ。ドリルはお前の魂だよ。さあ、来いよ」
連れて行かれた先には3人の少年。グレン団のメンバーだ。グレン団はジーハ村の不良グループで、カミナはそのリーダーを名乗っている。
「いいかシモン。お前のドリルは村長のものじゃねえ。お前自身のものだ。お前のドリルは天を突き破るドリルなんだよ!」
「なんで?」
「俺には分かる!理由は訊くな!」
「説明できないんだ」
グレン団は、天井に穴を開けて地上というところに行くらしい。ブタモグラの群れに乗り、天井まで突っ走る。
ブタモグラはジーハ村の家畜でステーキにすると美味い。体長1メートルくらいだが、ブータというカミナやシモンと仲のいい1匹だけはなぜか10センチくらいだ。
しかし、村長に阻止されてしまった。
「いいかげんに目を覚ませ!お前の言う地上なんてものは無い」
「そんなことはねぇ。俺は見たんだ!地上には天井はねぇ。壁もねぇ。そのかわり、光り輝く青空があるんだ」
「嘘つきの子は嘘つきだな」
「なにぃ」
「お前の親父も夢みたいなことばかり言ってた。あげくの果てにどこかの岩の下敷きになってお陀仏だ」
「違う!!親父は地上に出た。俺は一緒に行ったんだ」
「じゃあなんでお前はここにいる」
「それは・・・」
「いいか、よく覚えとけ!わしらにあるのは、この村だけだ。この開かずの天井は、先祖代々開けてはいけないものとされている。それが分からん者に喰わせる飯は無い。牢屋にぶちこんで、飯抜きだ!」
飯抜きと聞いて、グレン団の3人は脱落してしまった。シモンには「気にすんな、お前も行け」とカミナは言う。そこに地震が起こる。
「じ、地震じゃ〜。みんな隠れろ〜」我先に隠れる村人。
「カミナ、逃げよう。カミナ〜」
「嫌だ」
「でも」
「俺は逃げねぇ」
「逃げないと、潰されて死んじゃうぞ」
「そうか、そうだったな。お前は・・・。安心しろ。もうおさまる」
地震がおさまった。
「毎日、毎日。こうやって地震に怯えながら生きていくのかよ!地上に天井は無いんだぞ!」
カミナは牢につながれる事になった。
シモンは7つの時に地震で親を亡くしていた。シモンは穴を掘っていると、何か大きな顔のような物を掘り当てる。それをカミナに見せようと、牢から連れ出す。村長に見つかり、カミナが打ち据えられていたその時、天井を破り、大きな顔がついたロボットが落ちてきた。
「見せたいものって、こいつか?」
1話は密度がやたら濃いので2つに分け、後半に続きます。
松浦彰夫 拝
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