豚インフルと、5月4日の米銀ストレステスト

厚生労働省のPDFファイルをご覧ください。豚インフルエンザウイルスは、人と同様、通常秋から冬にかけての流行です。なぜこの時期にメキシコとアメリカ南部で流行したか、不思議ですね。
死亡率は6%です。スペイン風邪が2%でしたので、3倍の強さです。
ゴールデンウィークですが、メキシコとアメリカ南部への旅行は自粛した方が身のためです。感染すると自分だけでなく、家族や友人まで巻き込むかもしれません。

そういえば、5月4日にFRBは米銀行に対する資産査定(ストレステスト)を公表することになっています。成績の悪い銀行は生き残れないと見られていましたが、豚インフルエンザで非常事態宣言が出されたら、ストレステストはうやむやになるかもしれません。

豚インフルエンザだけではなく、他にもあるかもしれませんね。

メキシコ及び米国におけるインフルエンザ様疾患の発生状況について

今般、メキシコにおいて、インフルエンザ様の症状を示す比較的重い呼吸器疾患が流行しているとの情報、また、米国においては、ヒトの間で豚インフルエンザウイルス(H1N1亜型)によるインフルエンザが発生しているとの情報があったことから、別紙(PDF:435KB)のとおり対応することといたしましたので、情報提供いたします。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/04/dl/h0425-1a.pdf
厚生労働省:メキシコ及び米国におけるインフルエンザ様疾患の発生状況について

厚労省の電話相談窓口は26日も午前9時から午後9時まで対応する。番号は03(3501)9031。
(略)
◆【専門家の話】「人から人の感染のもよう」「かなり深刻」「世界的広がりの可能性」

 「非常に効率的に人から人に感染しているとみられる。かなり深刻な状況だ。パンデミック(世界的流行)に近い流行の仕方をする可能性もある」とみるのは押谷仁東北大教授(微生物学)。「今回のウイルスは遺伝子学的には治療薬のアマンタジンに耐性があるものの、タミフルリレンザには耐性がないとされる。臨床的なデータは得られていないが、タミフルリレンザは多分効くだろう」と話す。

 今回の豚インフルエンザは、毎年人で流行しているAソ連型と同じH1N1型だが、国立病院機構仙台医療センターの西村秀一ウイルスセンター長は「毎年流行しているH1N1型とは抗原性が違うと考えられ、ほとんどの人が免疫を持っていない可能性がある」と指摘。押谷教授も通常接種しているAソ連型ワクチンは「抗原性が違うのでおそらく効かないだろう」と推測する。
http://www.47news.jp/47topics/e/108829.php

WHOは鳥インフルエンザなどの変異で発生するとみられている新型インフルエンザの大流行に備え、6段階の警戒水準を設定。これを現行の「3」から「4」へ初めて引き上げるかどうかが緊急委での協議の焦点となったもようだ。

 「4」への引き上げは新型インフルエンザ発生を認定する意味を持ち、引き上げなら日本政府は首相をトップとする対策本部を直ちに設置して、発生地への渡航自粛勧告を検討する。

 「3」は人から人への感染が「ないか限定的」、「4」は感染が「地域社会レベルで持続的に見られる」状態。拙速な引き上げは社会不安をあおりかねず、WHOは状況を慎重に分析している。
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009042501000635.html

 【ワシントン=渡辺浩生】米連邦準備制度理事会FRB)は24日、シティグループなど米大手19金融機関に対する資産査定(ストレステスト)の終了に伴い、査定の方法や実施条件などを公表、各行に査定結果を通知した。内容は5月4日に公表される予定。

 FRBは、自己資本の状況について「大半の銀行が十分な水準にある」としながら、「景気悪化や金融危機の深刻化でいくつかの銀行の資本が大幅に減少した」と信用仲介機能を果たす力を弱めていると指摘。予想以上の損失に備えるため、追加的資本を確保する必要性を唱えている。

 ストレステストはガイトナー財務長官が2月初旬に実施を表明し、4月下旬にかけて総資産規模が1000億ドルを超える19金融機関に実施。2010年の失業率が8・8%と10・3%の2つの場合のシナリオを想定し、各金融機関が融資活動の維持に十分な財務体力を保有しているかを中心に精査した。

 市場の関心は、どの金融機関が資本不足と指摘されたかに集まっており、指摘された金融機関は今後、増強方法について当局と協議。民間での調達が難しい場合は資本再注入か、政府が保有する優先株普通株転換を迫られるとみられる。19金融機関にはシティのほか、バンク・オブ・アメリカゴールドマン・サックスモルガン・スタンレー、JPモルガン・チェースウェルズ・ファーゴなどが含まれている。
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/090425/fnc0904251250009-n1.htm

≪アナリスト独自試算≫

 ストレステストは、失業率の急激な上昇やローンの返済遅滞による損失拡大など、今後2年間の経済環境が当初の想定以上に大きく悪化。銀行経営に対する楽観ムードは後退している。

 金融分野の調査で定評のあるキーフ・ブリュイェット&ウッズ(KBW)のフレデリク・カノン氏らアナリストは、独自に米銀に対するストレステストを実施した。それによると米金融業界はストレステストの結果、総額1兆ドル規模の資金調達を迫られ、株式発行や政府保有優先株から普通株への転換、公的資金の追加投入申請などの手を打たざるを得なくなるという。
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200904250017a.nwc

未来はどうなるのか?真実は自分でつかみましょう。


松浦彰夫 拝


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